繭から生糸をとる話( 虫の写真あり注意 )
こんにちは、山とコーヒーが好きなYtotoです。
今日、カイコの繭から生糸をとりました。
5月の下旬に知り合いから、カイコの幼虫を20数ひきもらいました。
カイコを育てるのは初めてだったので、本やネットを参考にしました。
近くに桑の木がなかったので、あちこち探し回って葉っぱとってきて食べさせました。
もらってきたときは、5mmくらいだったのですが、みるみる大きくなって一ヶ月ちょいで小指くらいの大きさになりました。
大きくなると食欲おおせいで、うまそうに食べる様子が、見ていて飽きない。
わたしは虫が苦手で、特に幼虫は見ただけで、ダメでしたが、不思議と愛着がわいてきました。
葉っぱを食べなくなり、(そろそろかな)
口から糸をはきだしはじめると、繭をつくりはじめるので、トイレットペーパーのしんに入れると、せっせと繭をつくりはじめます。
20個の繭ができました。このうち8個生糸用に冷凍し(夏休暇に糸をとるため),残りを羽化させました。
10日くらいで羽化しました。写真は、後尾しているところです。
そして、今日は、糸をとりました。
手順
1 なべに水を入れ、繭が浮かない用にして、湯がく。沸騰したら、1分湯がき、冷ます。
2 お湯が冷めたら、再び沸騰させ1分湯がき、冷ます。
3 ぬるくなったら、古い歯ブラシで、繭の表面をこすり、1本になるまで糸を引っ張る。同様に他の繭からも糸をとり、まとめてペットボトルに巻き取っていく。(意外と簡単)
4 ひたすら巻く。1000m~1500mもあるそうだ。
糸は、とても細いですが、丈夫です。
生糸特有の艶やかな光沢がとてもきれいでした。(写真を撮ったのですが、うまく伝わらないです。)
一連の養蚕をやってみて、歴史の重みを想像できた。
カイコもすごいが、これを編み出した人間もすごい。
紀元前3000年には、中国で行われていたという。
漢の時代にシルクロードが整備されていて、重要な輸出品にもなっていきました。
日本では、明治時代に殖産興業政策の原動力になりました。
歴史をかえていったことを考えると、まさにおカイコ様だ。
また、糸を巻き取りながら、よくこんなに糸をはいたものだと感動した。
自然界では生きられない昆虫だが、なんと力強い生物なんだろうと感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。