ytotoのブログ

山とコーヒー好きのおやじのブログ

山の話( 大千軒岳 )

こんにちは。Ytotoです。

 

山行記録風に書きました。

少し長くなりますが、お付き合いください。

 

久々に山に登った。道南松前半島の大千軒岳。

1072mと決して高くないが、なんと懐が深く魅力的な山だろうか。花の名百山にも数えられている名峰である。

 

f:id:ytoto:20200531230732j:plain

お花畑の向こうに大千軒岳

 

 今回は、妻と登った。妻は本格的な登山は、はじめてだったので、無理をせず、千軒平を目標とした。( 上の写真は、千軒平からのもの)

距離が長く見処が多い知内川コースで登った。

 

登山口を、6:40に出発したが、いきなりアクシデントに見舞われる。川にかけられていた吊り橋がなくなっていた。

リュックを前に抱え、妻をおんぶして、渡渉した。

 

知内川に沿って、山道をアップダウンを繰り返しながら、70分くらい進むと広い川原にでた。

f:id:ytoto:20200531204034j:plain

広い川原 休憩ポイント

 川を一回渡渉して、しばらく進むと、金山番所に到着。

ここは、松前藩の砂金事業の番所があったところ。

 

江戸時代の寛永十六年夏、106人のクリスチャンがこの山で殉教した。のちに、十字架とレリーフがここに作られた。

 

f:id:ytoto:20200531212033j:plain

金山番所

金山番所を越えてさらに進むと、千軒銀座に到着。

このあとの急登を前に休憩する人が増え、銀座みたいに賑わうことから、つけられた名称のようだ。

実際は、私達夫婦以外誰もいなかった。

知内川のせせらぎ以外何も聞こえず、山深いところまできたと感じる。

 

ここからの急登が、正念場。

高低差約500mを延々と登っていく。

尾根に取りついてしばらくは、ブナが見処。

たくさんのブナの新緑の葉が日光を遮り、心地よい木陰をつくってくれる。

透き通るような新緑で、辛いんだけど癒される。正に森林浴。

 

しばらく稜線を登ると、左手に雄大な前千軒岳が姿を現す。

1000mとは思えない貫禄ある山容だ。雪渓が美しい。

 

f:id:ytoto:20200531213815j:plain

ガンバレ岩から望む前千軒岳

 

森林限界が終わり、しばらく登ると、「ガンバレ岩」が現れ

る。頂上まであと少し。

岩に赤のペンキで、「ガンバレ」と書いてあるというが、消えかかっていてよく読めなかった。

絶景の休憩ポイントだ。

 

足場の悪いザレバをもう少し登ると、雪渓が現れた。

まさかの雪上歩行を40mほど行った。

 

稜線に出ると大きく視界が広がり、四方に山並みと、その向こうに津軽海峡、さらに遠く青森の山々まで見渡せた。

 

そして、足元には、高山植物

 

高山植物に詳しくないので、何の花かわからないものが多かったが、知っているシラネアオイの群生とカタクリの群生を写真に納めた。

 

f:id:ytoto:20200531223737j:plain

シラネアオイ

f:id:ytoto:20200531223902j:plain

カタクリ

花の名百山たる所以である。

季節ごとにさまざまな花が咲くので、楽しみが尽きない山だ。

 

尾根をしばらく進むと、白い十字架のある千軒平に11:00に到着。登山口から4時間20分もかかった。

妻も、素晴らしい景色ときれいなお花畑に、疲れがふっとんだようだ。

正面には雄大な大千軒岳が構えている。

足元にたくさん咲いている小さな黄色い花は、ミヤマキンバイ

 

しばらく、ここで、休憩。

 

f:id:ytoto:20200531224519j:plain

十字架がある千軒平、正面は大千軒岳

 

下山が大変だった。

ロングコースなので、後半は足がなかなか前へ出ず、疲労困憊。

下山時刻は、16:00。登りと全く同じ時間を費やした。

休憩いれて往復9時間20分。疲れたー。

 

去年は、大千軒岳までいって、往復6時間半だったから、巣籠もりで相当からだが鈍くなっている。ヤバイぞ。

もう一度からだを鍛えなければ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。